自分で駆除していい蜂・ダメな蜂|安全な線引きをプロが正直に解説
結論から言うと、蜂の種類と巣の状態によって答えが変わります。この記事では、蜂駆除の現場に出ているプロが、種類ごとの安全な線引きを実例写真つきで正直に解説します。読むのに3分かかりません。
まず結論:自分でOK・プロに頼むべきの一覧表
| 蜂の種類 | 自分でOKな条件 | プロに頼むべき条件 |
|---|---|---|
| アシナガバチ | 巣が10cm未満・手の届く高さ・人通りが少ない場所・過去に蜂刺されの経験がない | 頭より高い場所・巣が10cm超・玄関や通路など人が頻繁に通る場所 |
| スズメバチ | 大きさに関わらず、常にプロに依頼してください | |
| ミツバチ | 殺虫剤で駆除せず、まず自治体・養蜂家に相談してください | |
「なぜこの線引きなのか」を、見分け方から順番に説明します。
そもそも見分け方は?写真で確認
自分でやっていいかどうかを判断する前に、まず種類を見分ける必要があります。
- スズメバチ:ずんぐりした体で、巣は表面がなめらかなマーブル模様。巣穴は外から見えない
- アシナガバチ:足が長く飛行中に垂れ下がる。巣は六角形の巣穴がむき出しで、傘のような形
- ミツバチ:体は丸みがあり毛深く、大群でも一匹ずつはおとなしい。巣は蜜が詰まった巣板状
種類がはっきり分からない場合は、無理に近づかず写真を撮って専門業者に判定してもらうのが安全です(判定だけなら無料の業者も多いです)。
30秒で判定!自分でOK?フローチャート
/わからない
大きさに関わらずプロへ。「わからない」も同じ扱いが安全です
☑ 巣が10cm未満
☑ 手の届く高さ
☑ 人通りが少ない場所
☑ 蜂に刺された経験がない
夜間+装備を整えて(下で解説)。蜂が女王1匹だけの初期なら一番安全なタイミング
まず自治体・養蜂家へ。殺虫剤は最後の手段に
アシナガバチの小さな巣は「条件つきで」自分で駆除できます
正直にお伝えすると、アシナガバチの初期巣は自分で駆除できるケースがあります。スズメバチほど攻撃性が高くなく、巣も小さいうちは働き蜂の数が数匹〜十数匹程度だからです。ただし条件を守ることが前提です。
- 巣の直径が10cm未満(初期段階)であること
- 脚立を使わず手の届く高さにあること
- 玄関や通路など人がよく通る場所ではないこと
- 作業する本人が過去に蜂に刺されたことがないこと(2回目のアナフィラキシーリスクを避けるため)
下の写真は、条件を満たした小さなアシナガバチの巣を駆除した後の様子です。巣を取り除いた後は、同じ場所に巣を作らせないための予防(木酢液やハチよけスプレーの散布など)も忘れないでください。
作業を始めてから「巣が思ったより大きい」「蜂が想定より多い」と感じたら、その場ですぐに離れて中止してください。無理に続けず、プロに切り替える判断も安全のうちです。
スズメバチは「小さくても」絶対に自分でやってはいけません
上の写真のような小さな初期巣は、実はスズメバチにも存在します。しかし、アシナガバチと違ってスズメバチは絶対に自分で対処してはいけません。
理由は、スズメバチは巣を攻撃されると警報フェロモンを出して仲間を呼ぶ性質があるためです。初期巣で働き蜂が少なくても、女王蜂1匹だけで強力な毒針を持っており、失敗したときの被害の大きさがアシナガバチとは比べ物になりません。詳しい理由は「スズメバチの巣を見つけたら?自分で駆除してはいけない3つの理由」で解説していますので、あわせてご覧ください。
見分け方に自信がない場合も、「スズメバチかもしれない」と思った時点でプロに相談するのが安全です。
ミツバチは「駆除」ではなく相談を
ミツバチは他の蜂と違い、駆除する前に一度立ち止まってほしい蜂です。攻撃性が低く、農作物や植物の受粉を担う益虫として保護の対象になっていることが多いためです。
自治体によっては、ミツバチの巣について養蜂家を紹介してくれる窓口を用意している場合があります。殺虫剤で駆除する前に、まずお住まいの自治体やご近所の養蜂関係者に相談してみてください。巣が家の構造内(壁の中・屋根裏など)にできてしまい自力での分蜂・移動が難しい場合は、専門業者への相談が現実的です。
迷ったら、まず写真で判定だけでも
ここまで読んでも「うちの巣がどちらに当てはまるか分からない」という場合は、無理をせず写真を送って判定してもらうのが一番確実です。
プロに依頼する場合の目安料金は、アシナガバチ8,000円〜、スズメバチ25,000円〜、ミツバチ3,000円〜(巣の大きさ・場所により変動)です。